#36 このすばを読み終えての感想
こんばんは、今回は「この素晴らしい世界に祝福を!」の感想を書いていきます。
とは言っても、タイトルは聞いたことあるけど内容は知らないという人のために軽く説明をすると、
「この素晴らしい世界に祝福を!」(以下「このすば」)と言う作品は
現世で交通事故に遭い異世界転生をすることになった主人公・佐藤和真。女神と名乗る美少女・アクアと共に転生し、大冒険が始まると思いきや生活を送るための労働が始まる。平穏に暮らしたいカズマと次々に問題を起こす女神アクア、新たな仲間との冒険の物語です。(内容紹介を大体パクりました。)
まぁ、簡単に言ってしまえばよくある異世界転生物です。
しかしながら、そんなよく異世界転生物とは違うのがこのすばです。
まず主人公・佐藤和真は大半の能力が平均値、知能がそこそこ高く幸運値は非常に高いと言うステータスでギルドの受付では商人を薦められるような最弱職の冒険者。
一方で、女神アクアは大半のステータスは平均値を大幅に超えている物の知力が平均より低く幸運が最低レベル、しまいには駄女神と呼ばれるアークプリースト(上位職の聖職者)。
多くの異世界転生物では、主人公がチート能力持っていたりしますよね。
「まるで将棋だな」という名言が存在する某アニメでは主人公は異世界完全対応のスマホでチートしていますし、コンビニから急に異世界に飛ばされちゃった某アニメは何度死んでも生き返る能力があり仲間にも恵まれています。
ところがこのすばは主人公は弱く仲間にも恵まれません。
これは後にパーティーに加わる仲間二人も同様です。
強い魔力と高い魔法制御の能力にもかかわらず1日1回撃つことが限界な爆裂魔法しか使えないアークウィザード(魔術師の上位職)、めぐみん。
圧倒的な防御力を持っているにもかかわらず不器用なせいでちっとも攻撃があたらないクルセイダー(聖騎士)、ダクネス。
はい、チート能力のかけらもありませんね。
こんな4人が魔王軍を倒していく物語なんですが、端的に感想を言うと面白かったです。
キャラ全員の個性がしっかりしていますし、笑いもあれば感動もありといった感じでとても読みやすい作品だと思います。
内容もコメディベースでバトルメインという感じではないですし、恋愛系もうっすら…?って感じです。
ネタバレを主要キャラ以外言わないようにしているので上手く説明ができないですが、もし興味があればアニメ1話を見ていただければと思います。
AmazonPrimeでもNetflixでも配信中ですし、原作にいきなりと言うよりアニメで見た方がより興味を持てるかと思いますので是非一度見ていただければと思います。
現在は、アニメ2期分と映画が一本という感じになっていまして、原作の4巻までが映像化していますが、何と新作アニメも制作決定しています。
ここまではかなりネタバレ要素を無しで話してきましたが、いかがだったでしょうか。
興味を持った方はアニメを見ていただいて良ければ原作も読んでいただければと思います。
ここから下はネタバレ注意の部分になりますのでご注意を。
普通に面白かったですこの作品、最初ラブコメ要素なんて一切無くてあるのはセクハラ要素しかなかったのに気づけばバトルやコメディに並ぶくらいにメイン所になっていますし、見ていて全く飽きないですね。
それに加えて作者の暁なつめ先生は伏線を張っておくのがすごい上手いですよね。小説の1巻の伏線がまさかの展開で7巻で回収されるとは思っていませんでしたし、6巻での伏線は最終巻でちょっとだけ触れて後書きでしれっと言ってくるような感じで普通に後から「あれか!」ってなるんですよね。
何が良かったかって言えば、やっぱりぐだぐだなところかなと思います。
チートして俺TUEEEE!みたいな展開じゃなくて、巻き添え食らったり魔王軍倒したのになぜか借金背負ったりなんていったありきたりとはちょっとずれているところが面白かったと思います。
最後なんてカズマは自由に天界を行き来できるようになりますからね。
あるものだけを使って知識を振り絞って冒険していくスタイルはやっぱりこの作品ならではだなと思いました。
それに加えて、カズマの意外と仲間想いな所もいいですね。
最初は、「嫌だ」や「俺は行かない」だったりと駄々をこねて平穏に暮らしたがるくせに最終的には自らの命や財産をなげうってでも仲間を助けようとするツンデレさといいますかね、素直じゃないところもいいですね。
極めつけはチート能力なんて持っていない所です。まぁ、じゃんけんに絶対に負けない(チートかはわからない)能力は持ってはいますが戦闘に関しては完全に平均。
魔法も弱いし、剣も大して使えないダメダメな感じが共感しやすかったん駄と思います。
コーンポータージュ味のお菓子持ったまま転生した某主人公は死に戻りっていう死んでもやり直せる能力持っていますし、無職の引きこもりニートだって異世界に転生したら尋常じゃない魔力を持っていましたからね。
完璧じゃないからこその親近感がより面白く見せているのかもしれないですね。
恋愛面で言えば、気づけばハーレム状態になっているけどふらふらしちゃう人間らしさと言いますか。
小悪魔的な年下美少女や金髪ロングでスタイル抜群(性癖は特殊)な貴族、お兄ちゃんのように慕ってくれる最強の王女に見た目は完璧なのにもったいない駄女神など様々な選択肢があってその中で気持ちがどこか浮ついてしまう所もやっぱり人間味を感じていいなって思いました。
まぁ、こんな感じでぐだぐだと語ってきたんですけどマジでオススメの作品です。
最近アニメ見始めたんだけど、なんかある?っていわれたらまずわずこれを教えるって決めてるくらいにはオススメの作品ですし、見やすい作品です。
是非皆さんも見てみて下さい。